毎年10月の初めの巳の日(今年は10月4,5日)、屋形島の厳島神社では神楽を奉納する祭りがある。
昔から代々伝えられてきた神楽はなぜか伊勢神楽。
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おととしの祭り
photo by chisato |
こどもの頃からこの祭りが楽しみで仕方なかった。
当時はこの時期が近付くと島中の子供らが集会所に集まり、神楽の練習を毎晩していた。
下は小学校低学年から、中学生まで。
子供らが集まるというだけで、すごく楽しく練習もそこそこに遊んでばかりいた。
そのときは年齢はばらばらだけど10数人は子供がいたと思う。
本番は10月初めの巳の日の前日の夜がはじまりで、島中の住民が狭い神社に集まって騒いだ。
芝引き舞などで鬼の面を被った大人相手に芝を引く子供ら
名前は忘れたけど、千鳥足で舞う踊り手にみんなでのしかかっていったり
心から楽しかった記憶がある。
その当時でも住民が少なくなっていて、祭りの演目の一部が削られていたらしく、もっと昔、うちの父親が子供のころは夜遅くまでやってたらしい。
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photo by chisato |
その祭りもいまだにあるものの、舞い手は少なくなり、いまではほとんどの演目が削られている。
おれも子供の頃舞ってた演目をいつも舞ってはいるのだけど、島も年寄りが増え、それなりに長い時間舞う神楽はなかなか大変らしく、参加者も減る一方。
子供ながらに見てて、島のおっちゃん達が舞う神楽はどこの神楽よりかっこいいと思ってた。
舞うのも見るのも好きだった。
神楽をするには人数がどうしてもいる。
大太鼓、小太鼓、笛、舞い手など、交代でやらなきゃ体力がもたない。
ここまで過疎化が進むとどうしようもないんだけどね。
去年のにじのみさきまつりの準備の時、ろくさんと島のおばちゃんに屋形島の神様について話を聞く機会があったが、
うちの島のご神体は船に乗って宮島の方から運ばれてきたらしく、その神様は三姉妹のひとりらしいが、たぶん宗像三女神で、たぶん市杵嶋姫命だと思う。厳島神社だし。
そして、市杵嶋姫命は弁才天と同一視されるらしく、ということはインドでいえばサラスヴァティ!!
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インドのサラスヴァティ |
大好きなインドの神様が屋形島に祭ってたという不思議な縁。
それだけでおれは嬉しいけど。
そんなこんなで今年も開催される神楽。
もう数年後には人数不足であるかどうか。。。
大切に舞いたい。
たけし